残念無念…
お子さんの歯を助けて差し上げられず…
「手遅れ」でした…
こんにちは!
“直す”より“治す”
自然治癒力を最大限に活用させる
“女性専門”の削らない歯医者 年名 淳です
現在中学2年生の男子・N君の奥歯ですが
歯髄の温存を期待して
じっくり時間をかけた治療を進めました。
この前編はこちら(昨日)です↓
でも
このレントゲン画像を見た時に
「ヤバいかも!?」と思いました。
歯髄(しんけい)を残したいけど
それをカラダが受け入れてくれないほど
歯髄の感染が強ければ温存できない状態かも!?
「ヤバい」とは…こういう状況を察したのです。
少しマニアックなお話しになりますが
二股に分かれている根っこの片方(写真では左側)が
正常ではありませんでした。
「歯髄温存療法」にうまく反応したのではなく
歯髄がゆっくり&ゆっくり“死んで”しまう…
そんな経過を辿ったのだと思います。
↑ノーマルな歯はこんな感じですが
↓感染がひどくなるとこうなるイメージです
「やさしい説明 じょうずな治療[2]歯内療法」
飯島国好,他著 永末書店より
感染して汚れてしまった組織(歯髄)を
残しておく方がカラダには迷惑です。
そんなわけで
抜髄(神経を抜く)処置をすることにしました。
ご本人はもちろんご両親にも
「断腸の想い」であることをお話ししました。
いざ処置に入ると
「まだ頑張って生きよう!」としている歯髄もあり
局所麻酔が効かない…
N君は気丈に頑張ってくれましたし
ご両親も理解されて
チームで闘っている感じでした。
10代の半ばで歯髄を抜くことになるわ…
荒療治に耐えてもらうことになるわ…
何とも言えない複雑な気持ちですが
担当者として役割を果たすだけです。
今月3度ほど治療にお越しいただき
年内最終回(12月28日)には
感染した歯髄をほぼ取り切ることができて
不安がなく年末年始を過ごせるような感じです。
お互いにとりあえず安堵しました。
「N君!よく頑張ってくれました!
ゴメンね!ありがとう!」
“血が通っていない”歯になっちゃった…この歯を
できるだけ長〜く使えるコンディションにするため
より気合が入れて臨みます。
私が考える若い世代のムシ歯へのスタンスは
「早期発見→早期治療」ではなく
「発見→観察→適切なタイミングで治療」なのですが
ごくたまに
「もっと早く歯髄を抜いていれば
ここまでの荒療治にならなかったかも!?」
こう思うことがあります。
でも
「健やかさを取り戻せるかも知れない」歯髄や歯自体を
いとも簡単に取ってしまうのは
この先もできない歯医者です。
「自分だったらどんな風に治療してほしいか?」
シンプルにこれを実践するだけなんですけどね。
以上
3,004日目のブログでした。
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