“直す”より“治す”
自然治癒力を最大限に活用させる
“女性専門”の削らない歯医者 年名 淳です
夏休みはあと2日を残すだけ!
と思いきや
学校によっては既に2学期が始まっているとか…
学校によって柔軟なのは良いことですね。
いずれにせよ
8月終盤は夏休みの宿題の仕上げ期間で
ギリギリに“根”を詰めたものです(汗)
さて
今日のお話はマニアックです。
ご披露する画像資料に“根”を詰めました。
「歯の治療」について
「早く治したい!」
より
「ちゃんと治したい!」という方のため記事です。
ムシ歯菌の感染が
ご本人が知らない間に(潜行して)
歯槽骨(歯を支える骨)が溶かされることがあります。
上あご奥歯の場合は
運が悪いと副鼻腔にまで及ぶこともあり
最悪の場合は「ちくのう症」を起こしてしまいます。
ご披露するのは
50代半ばの女性患者さん(N様)で
左上の奥歯(第一大臼歯)のトラブルで
なんと!副鼻腔までダメージが認められたケースです。
幸いにもN様ご本人の辛さは軽微でした。
一方で
「痛くない」ので病状が進行しているという動機付けが難しく…
その点ではやり甲斐がありました。
そもそも
ムシ歯による感染には
「歯の中で止まっている」病態
と
「歯の根っこの先から骨に及んでいる」病態
に分けられます。
後者の方が重症なのですが
一般的にはあまり知られていないのが現状のようです。
N様には
「思いのほか進行していて
根っこの先のバイ菌が増えて
副鼻腔まで悪さをしようとしていますので
今きちんと治療しておくのがいいでしょう」
「ただし、治ってくれるかどうか
カラダの反応をじっくり診る必要がありますので
治療期間は数ヵ月になるとお考えください」
「ちゃんと治るまでの治療期間中に
日常の食生活の支障が小さくて済むように
仮の歯を作ったり、今あるクラウン(冠)を使えるようにします」
など、お話ししました。
お嬢さまの外傷(怪我)に付き添って当院へ来られてから
10年以上の関わりでしたし
5年ほど前からN様の治療も承っていましたので
「お任せする」ということでしたが
「思われているより悪く&長くかかる治療」であることは
事前にシェアしておくことが肝要でしたから。
根っこの治療がうまく進められる「下地づくり」として
まず「クラウンの再利用」や
「『ラバーダム』というアイテムが使える環境」を整えましたので
あとは比較的“思い描いたシナリオ”通りに
カラダが反応して治ってくれました。
CT検査(立体レントゲン検査)を活用すると
ダメージの程度や改善している様子がよく分かります。
これはCTという診断テクノロジーの進化の賜物です。
☆病巣が広がって、副鼻腔に及ぶ様子を
あたかも「河川が氾濫して堤防が決壊したかのような状況」とお話しできたり
☆「決壊部」治った状況においては
「川の堤防が決壊したら人手で直さないといけないけど
カラダは自然に堤防(骨)を作ってくれましたね」なんてこともお話しできます。
☆“むくんでいた”副鼻腔粘膜が治まっているのも分かります。
今日の画像は
当院の職員たちと共有して
「患者さんに伝わるように伝える」ための
勉強会の資料として作ったものです。
一般の方には情報が煩雑で分かりづらいと思いますが
「歯だってカラダの一部
カラダは“気持ちいい”と自然に治る」
ということが少しでも伝われば幸いです。
以上
今日のブログは2,882日目でした♪
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