【あんなに歯を削っちゃう訳】

“削らない歯医者”なのに

あんなに削っちゃって…

こんにちは！

“直す”より“治す”

自然治癒力を最大限に活用させる

“女性専門”の削らない歯医者　年名　淳です

今日は本題から…

昨日の記事の続きです。

↓まずこちらをご覧ください。

当時60歳すぎの女性・N様

初診時と現在（治療後・72歳）の写真です。

パッと見た感じ（左側・緑丸）

そんな悪くなさそうですね。

よく見ると…

一部に「あれっ!?」って部分が…

6歳に生えた歯を

50年以上使ってこの状態なので

心配ないかも知れませんが

何か固い物を噛んだ時に

このヒビをきっかけに“縦割れ”してしまうかも!?

担当医としてそんな悪いイメージが浮かびました。

もちろんN様にはピンとくるものではありません。

60歳過ぎていて

治療歴はあるものの

歯を失っていません。

今後「いつ割れちゃうか？」という不安があり

“縦割れ”してしまうと…「抜歯かも!?」です。

そういう不安が的中したら

悔やんでも悔やみきれないので

“冠でカバーしてしまう”ことをご提案しました。

でも

可能な限り健全歯質を残す＝削らないように

これで“縦割れ”の心配はほぼ解消！

今後起こりうるトラブルは

冠（クラウン）が外れるくらいでしょう。

固い物を噛んで抜歯になることは考えられません。

↓直近のレントゲン画像です

定期的にメインテナンスを受けにお越しになり

現在まで“歯を抜く”憂き目には至っていません。

今後も維持できる期待は大きいです。

昨日もお話ししましたが

私のスタンスは

基本的に「できるだけ削らない」です。

小難しい表現をすると

“最小限の介入”です。

削っちゃった歯質は元に戻せませんが

後で削ることは可能ですからね。

ただし

真反対ですが

時に“削らなかった”ために後悔する

こともあります。

「後悔する」のは

私より患者さんご本人です。

それを現実にしないための

専門家としての関わりがやり甲斐の一つです。

以上

3,184日目のブログでした。