【「歯の病気」の知識をつけましょ！】

“直す”より“治す”

自然治癒力を最大限に活用させる

“女性専門”の削らない歯医者　年名　淳です

今日のブログは、2,746日目♪

昨日のブログで

歯医者の“お節介”について前振りをしました。

今回の主役は

男性患者・K様（初診時46歳）です。

当院へお越しになったのは

別に痛かったり困っているわけでなく

K様の担当歯科衛生士が

当院へ就職したことで

“追いかけて”

継続してメインテナンスを受けに来られました。

なので…

歯の治療する私の“出番”はありません。

全体を眺められる「パノラマレントゲン画像」ですが

一見異常は見られないようです。

が！

歯医者のミッションとして

当然「悪いところは無いかな？」と探ります。

すると…

よ〜く見てくださいね↓

下あごの奥歯の根っこの下に

まん丸い“黒い影”が見られました。

医学的には

液体が溜まった

「嚢胞（のうほう）」

という病変が疑われます。

あご（顎）にできた場合は

骨が吸収される（溶かされる）のですが

K様には全く自覚がありません。

「そういうものがありますよ」

ということだけお伝えして

経過を見ることにしました。

でも

それから5年後のレントゲン画像は↓

変化が分かりますか？

大きさはほとんど変わってません。

K様の自覚症状も無いまんま。

初診（7年前）以来

治療するメリット/デメリット

と

治療しないメリット/デメリット

を共有していました。

当院受診するまでの歯医者さんで

指摘されたことはないそうですが

痛みが無いなら

その5年や10年先から

病変があったかも知れません。

もしかすると

この先も変わらないかも知れない。

歯に関わる病気であっても

他の臓器と同じように

問題点を抱えたまま（進行形）というのも

当然ありだということをご理解ください。