【アンテナを張る歯医者】

カラダとココロとアタマ

 

 

こんにちは！

 

“直す”より“治す”

 

自然治癒力を最大限に活用させる

 

“女性専門”の削らない歯医者　年名　淳です

 

 

冬の関東平野からは

 

冠雪した富士山を毎日のように見られます。

 

 

 

私も研修医時代から9年間過ごした

 

埼玉県で見ることができて癒されてました。

 

 

東京タワーやスカイツリーに登れば

 

キレイに富士山を見ることができるでしょう♪

 

 

 

各地にある電波塔は

 

云わば大きなアンテナです。

 

 

一昔前だと戸建てのお家には

 

屋根にアンテナを立てていましたね。

 

 

 

テレビ（映像）情報をキャッチするのに必須です。

 

 

これは（初診当時）20歳の男性・T様です。

 

アンテナを張って

 

「どんな異常があるか？」思案します。

 

テーマは下あごの前歯ですが

 

何かしら変なところは分かりますか？

 

 

ヒントです↓

 

 

いかがでしょう？

 

 

（黄矢印の）歯だけ色が少し濃いのが分かりますか？

 

 

 

T様ご本人は

 

高校生ごろから自覚されていますが

 

“痛くも痒（かゆ）くも”ない状態です。

 

 

 

隣接府県から検診でお越しになったのですが

 

これまでに“理解できる”説明に出合ってないものの

 

困っていないので過ごしていたそうです。

 

 

 

レントゲン検査してみると…

 

 

1本だけ他の歯と違うのは分かりますか？

 

 

異常ポイントは2点です。

 

①根っこの先が“黒っぽく”なっている

 

②根っこがやや短くなっている（お隣の歯と比較）

 

 

 

こういう状態だと

 

歯髄（神経）が生きていないことが考えられます。

 

血液が通っていない＝活力を失っている歯なのです。

 

 

 

実際に

 

この歯に弱い電気を流してみると（＝電気歯髄診断で）

 

T様は何も感じず

 

まったく反応がありませんでした。

 

 

 

レントゲンで根っこの先が黒くなっているのは

 

歯を支える骨が溶かされているので

 

放置しておくのは好ましくありません。

 

 

 

しかし！

 

治療のタイミングは

 

「早ければ早いほどいい」とは言い切れません。

 

 

 

担当者としていろんなポイントにアンテナを張って考えて

 

「状態の説明」

 

「治療の選択肢」

 

「治療のタイミング」など

 

T様ご本人にお伝えする必要があるからです。

 

 

 

命にかかわるとか

 

一刻の猶予もないような急性期とか

 

緊急な状況ではありませんので

 

 

 

T様のカラダの問題ながら

 

アタマとココロとのバランスも考えて

 

じっくり臨むことが適切と考えました。

 

 

 

今日は

 

「すぐに削らない」スタイルをお知らせしました。

 

 

 

以上

 

3,381日目のブログでした。